お詫びと訂正

　週末は婦唱夫随の宝探し　　１０５，１２０ページ　第９旅　二上山竹田川のルビー

　
　同好の士より極めて重要なアドバイスをいただきました。
　私たちが発見したと大喜びしていた二上山のルビーが実は人工物かもしれないというものです。
　
　竹田川の上流には過去に多くの工場があり、様々なものが廃棄されています。
　このルビーはそのときに廃棄された研磨用の合成ルビーではないかということです。

　私としては電子顕微鏡による鑑定をうけているこのルビーは天然ルビーだと信じたいところではあります。
　しかし、いただいたメールに添付されていた写真には上流で見つけたという研磨用ルビーの塊が写っていました。
　そしてそれは同じもののように見えました。

　同時に鑑定したエメラルドかもといわれていた石が、その結果カーボランダムという人工物だったという事実もあります。
　二上山および竹田川はそういう産地なのです。

　これから二上山で採集をされる方、すでにされている方、ここは何が天然で何が人工かよくわからない産地であるこ
　とを十分ご認識ください。

　アルマンディンガーネットとサファイアだけは確実です。

　

　週末は婦唱夫随の宝探し　　７６ページ　　地図のキャプション

　蛍石の産地　　岐阜県関市（旧上之保村）　平岩鉱山

　地図のキャプションに、「上之保事務所産業建設課の採集許可が必要です」と書いてありますが、状況が変わりました。
　電話にて確認したところ、上之保村が関市と合併したことに伴い、担当者が許可を出す権限を失ってしまったそうです。
　よって、問い合わせをされても「旧上之保村としての許可を出すことはできない」と答えるしか無いとのことでした。
　もちろん、その他にもいろいろとお話しさせていただいたのですが、産地に関することですので、
　この場でこれ以上書くことはできません。
　よって、より詳しいことをお知りになりたい方は、メールにてお問い合せ下さい。

　宝石・鉱物おもしろガイド　　５９ページ　　ラズベリル

　ラズベリル（正式名称：ペツォッタイト）　Cs(Be₂Li)Al₂Si₆O₁₈

　本の中でラズベリルをベリルの一種のごとく書いておりますが、この石はベリルとは別の鉱物です。
　ベリルの化学式は　Be₃Al₂Si₆O₁₈　ですから、似てはいますが別物です。

　私の知識不足で皆様にご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。
　なお、５版からは訂正されています。

　宝石・鉱物おもしろガイド　　１１４ページ　　アンモライト

　アンモライト

　「青く光る藍鉄鉱になった……」という記述がありますが、
　アンモライトはアンモナイトの化石の表面にアラゴナイトが付着したものです。
　また、オパールになった恐竜の化石のように、石全体が置き換わっているのではなく、
　あくまでも表面にアラゴナイトが付着しただけのものです。

　私の知識不足で間違いを書いてしまいました。重ね重ねお詫びいたします。
　なお５版からは訂正されています。

　週末は婦唱夫随の宝探し　特集：水晶とガーネット　　ガーネット

　「特集：水晶とガーネット」のところで、「写真優先」「見た目が難しくなる」等の理由により
　削除せざるを得なかった表です。
　訂正ではありませんが、あった方が絶対にわかりやすいと思いますので、どうぞ参考に
　してください。

英名	日本名	化学式	色	グループ内の石
アルマンディン	鉄ばん柘榴石	Fe₃Al₂(SiO₄)₃	濃赤
アンドラダイト	灰鉄柘榴石	Ca₃Fe₂(SiO₄)₃	緑、褐色	デマントイド、トパゾライト、メラナイト、レインボー等
ウバロバイト	灰クロム柘榴石	Ca₃Cr₂(SiO₄)₃	濃緑
グロッシュラー	灰ばん柘榴石	Ca₃Al₂(SiO₄)₃	透明、緑、褐色	ツァボライト、トランスバールジェード、ヘソナイト等
スペサルティン	満ばん柘榴石	Mn₃Al₂(SiO₄)₃	黒、褐色、赤
パイロープ	苦ばん柘榴石	Mg₃Al₂(SiO₄)₃	濃赤	ロードライト、ボヘミアン等
化学組成により上記のように分けられるガーネットですが、例えばアルマンディンとパイロープの中間というものもあります。それは主成分となる元素の量が連続して変化していくためです。ガーネットの６種類はそれぞれその境目がぼやけています。				この他にも商品名としてたくさんの名前が付けられているガーネットですが、必ず６種類のどれかに分類されます。

　宝石・鉱物おもしろガイド　１３３ページ，１３８ページ　　ｊａｄｅｉｔｅ

　ヒスイ（硬玉）を「ジェダイド」と表記しておりますが、英語の綴りを見てもわかるとおり
　発音は「ジェダイト」もしくは「ジェーダイト」となります。

　申し訳ありませんでした。
　４版からは訂正されています。

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